愛の種まきをしよう

今年も恵じぃとサクセス・アイを宜しくお願いします

竹炭恵じぃの独り言

新野恵おじぃちゃんは炭焼き職人でありながら、環境のこと、健康のことなど世の中のいろんなことを独自の視点からとらえて、面白い提案や時にはびっくりするような話をます。そしてそれを実践してきました。ここでは、そんな恵おじぃちゃんの貴重なお話を不定期に紹介していきます。

愛の種まきをしよう

愛の種まきをしようICたまレンガを海や川、沼、湖へまこう

2012年2月25日更新
「愛の種まきをしよう」のPDF版

 

2月21日、深夜のニュースで福島原子力発電所沿岸の海底に堆積した放射性物質を、土とセメントを混ぜたコンクリートでフタをするという報道がされていた。翌、22日には「国際森林ヒーロー」に選ばれた畠山重篤さんの記事が朝日新聞に大きく取りあげられていた。立て続けの報道に必然性を感じるのは私だけではないだろう。それは、パズルのピースが次々にはまっていくように感じるからである。

畠山さんは気仙沼で帆立や牡蠣の養殖に従事されながら、「森は海の恋人」を合言葉に気仙沼湾に注ぐ大川上流の根室山への植樹活動を続けてこられた方。この活動の始まりは、海の豊かさを取り戻すためだったとおっしゃっています。著書「鉄が地球温暖化を防ぐ」には、こう書かれています。「森の木の葉が落ちて堆積し、それを土中のバクテリアが分解すると、その過程でフミン酸やフルボ酸という物質ができ、それが土中の鉄と結合し、フルボ酸鉄となって水中の植物プランクトンや海藻の生育に重要な働きをしているのだ。また、沿岸開発で伐採が進み、コンクリートで護岸工事が行なわれた結果、鉄分の補給は河川以外には少なくなった」と。

まさに、21日に見たニュースでの報道につながっていると確信した。放射性物質は、コンクリートでフタをして一時的に隔離出来るかもしれない。安全面を考慮すれば、保管や継続的な観察等が必要になってくるだろう。そして、一番の弊害は海の豊かさがなくなってしまうかもしれないことだ。自然の恵みなしでは、海の豊かさはありえない。それは、畠山さんの記事と著書を通して強く感じた部分であった。しかし、そうは言っていられない状況にあり、みんな頭を悩ませている。微生物への鉄の供給という自然の流れを止めずに、さらには放射性物質対策に何かいい方法はないかと考えていて、ある事を思い出した。

2011年の6月頃だったでしょうか、サクセスアイの新野恵さんからあずかった竹炭・竹酢液を車に積んで福島を訪れた時のことです。NPO法人から依頼のあった竹炭パウダーや竹炭のお守りは大変喜ばれました。そして、福島県須賀川市の森農園さんをお訪ねした時のこと。百姓の勘なのか長年の経験なのか、畑土と堆肥では放射線量が違う(堆肥が少ない)ことに気づかれたことを教えてもらった。距離にして50cm程しか変わらない場所にある2つが、放射線量にして2〜3割低かったそうです。おそらく、微生物、バクテリアが放射性物質を分解していたのでしょう。そう考えることにしておきます。その後、森農園さんは微生物と相性のよい竹炭と竹酢液、ICたまレンガ(炭、鉄粉、シラス、粘土等を整数比で混ぜて焼いたもので、水中に入れると、炭と鉄の電位差からバクテリアが増え、ヘドロの沈下や水質浄化を行なう)を使いキュウリを育てられました。夏にいただいたキュウリは瑞々しく、とても美味しいかったことを鮮明に覚えています。もちろん、JAによる放射性物質の検査もパスしておられました。やはり、自然の力は素晴らしいものですね。

さて、微生物や鉄の話と一緒に出てきた竹炭ですが、この竹炭も放射性物質に働きかけていることがこれまでの結果から知られています。南相馬市の「NPO法人あさがお」には何度も伺わせていただき、理事長様には竹炭を使った放射性物質の除染活動のよい報告もいただいています。実際には、すぐに結果が出るほどではなかったそうですが、農業と同じように毎日現場に通い、作業をすることでその効果は日に日に増していったそうです。そして、竹炭や竹酢液、ICたまレンガを撒いた方々が口をそろえて言うのです。「心が落ちつき、不安や心配が軽くなった」「批判や反対はもう終わりにしよう」「愛の種を撒こう」と。何と素敵な感性なのでしょうか。人間の根本がそこにある気がするのは私だけでしょうか?

なぜ、竹炭で放射性物質を分解できるのか?については、サクセスアイの新野氏、九州大学の高尾氏の論文、資料に詳細があるために割愛しますが、竹炭のマイクロ・ナノ形態構造と結界構造によりニュートリノや素粒子が生まれ、それが原子転換を起こしているとされているようだ。そして、その結果は、それを焼く人、撒く人、祈る人の愛に比例しているように思えてならない。いや、きっとそうである。

こういった情報が少しずつ広がりを見せてきているようだ。そして、東日本大震災から約1年を迎えようとしている。いまだ、経済的には厳しい状況は続き、故郷へ戻れない状況も続いている。しかし、「気持は強くもとう。そして、前向きに。日本各地、世界各国からいただいた支援と祈りへの恩返しを、今度は我々が自然へ地球へと返そうではないか」と復興へののろしを上げている自治体の存在もあると聞く。炭や竹酢液、ICたまレンガを海にまき、これまでいただいた支援を今度は地球へ故郷へと返していくのだそうだ。そこには、批判や反対、苦しみを語る姿はなく愛をまき、愛を語る姿がありました。猪苗代湖にICたまレンガを撒こう!湖に元気を取り戻そう!と動き出している方々もいるようだ。

東日本大震災というとてつもない被害と悲しみの中、こうした人々がいることの素晴らしさには涙が出てとまらない。今、立ち上がりのろしを上げる時なのかもしれない。暗闇がなければ光は見えない。批判と反対に力を注ぐのではなく、愛を語り、愛の種まきをしていく事こそが我々のすべきことではないだろうか。私は賛同したい。

故郷に、自然に、地球に愛に満ちた花が咲きますように…。

東 卓宏 090-9101-8775